優しさとレジ袋有料化

 明日は7月1日。レジ袋が有料になる。私の店でも有料化される。一袋3円または5円。プラスチックごみによる環境破壊が世界的に問題になっている。特に海洋汚染。そのプラスチックごみはどこから海に流れ込んでくるのか?世界のランキングとしては、中国や東南アジアの国々が上位を占めている(日本は30位くらい)。その国々が排出するプラスチックごみを厳しく規制しなくてはいけない!と叫びたいところだが、実情はそうではないらしい。だって日本は1人あたりのプラスチック容器包装の廃棄量が世界2位ですよ。なんかおかしくない?実は日本や欧米のような先進国では、処理しきれなくなったプラスチックごみを発展途上国に輸出している。もともとプラスチックは石油製品だから、燃やせば熱を得ることができる。それを利用する。それに石油を買うより安くすむ。先進国はプラスチックごみのやり場に困っている。発展途上国はそれを安く買って発電所等に利用する。お互いに有益である。そういう暗闇がこの世の中にはある。海洋汚染は発展途上国によるプラごみ流出が問題なんだ!と言うのは大間違いで、実は先進国、特に日本から排出されるプラごみが問題なんだ!ということです。プラごみ排出大国は日本です。海を破壊しているのは日本です。最悪ですね。今回はレジ袋が有料化になるということで、ほんの少しだけ、本当にほんの少しだけ環境破壊を防止する一助にはなると思うが、その反面、今回の新型コロナの騒ぎでは、レジ袋有料化に伴うプラスチックごみの減量など全く無視されるようなプラスチック増産体制がこの社会で生まれた。最悪だ。それは何か?フェイスシールド、透明プラスチックマスク、プラスチック防護メガネ、スーパーなどのレジに吊り下げられたビニールシート、アクリル板、もうありとあらゆるところに新型コロナウイルスを防御する目的でプラスチックが使われている。最悪ですね。何のためのレジ袋有料化なのかわかりません。新型コロナから体を守るための方策でしょうが、それは完全に間違いです。最近の調査、研究によると、人間の便(ウンコですね)に少なからずプラスチックが検出されるようになってきたと。どういうことか?海に流出されたプラスチックごみが、マイクロプラスチックになり、それを魚が食べる。体に蓄積される。その魚を人間が食べる。当然人間の体に蓄積される。遠くない未来に、人間の体に蓄積されたプラスチックが、人間を内側から破壊していく。新型コロナウイルスは感染する人と感染しない人がいる。しかし、プラスチックに関しては、ほぼすべての人間の体が犯されていく。今どきのパン屋さんへ行ってパンをいくつか買うと、そのパン一つひとつをビニールの袋に詰めて、さらに大きなビニール袋にそれらを入れてくれる。もう、やめましょうよ、そういうの。過剰包装も甚だしいでしょ。身の回りにどれだけプラスチックが多いことか。環境を破壊するのはやめましょうよ。日本人。環境破壊大国ですよ、日本は。昔、子どもの頃、母親に頼まれて卵を買いに行ったことがある。バケツを持って。バケツ?養鶏場に。養鶏場?そんな時代が半世紀前にあった。今でも覚えている。自分の家からそう遠くない道のりを、まだアスファルトで舗装されていない泥と砂利の道を、空のバケツを片手に、時にはそれをグルグル振り回しながら養鶏場まで歩いた。養鶏場に着いて、大きな声で「た~ま~ご~、く~~~ださい!」と叫ぶ。するとどこからか、手ぬぐいで頬かぶりをした腰の曲がった婆ちゃんがやってきて、「いくつ欲しいんだい?」と。私が「10個!」と言うと、「あいよ~」と言いながら、卵を大事そうに一つひとつバケツに入れてくれた。そこでお金を払い、少年だった私は、少しだけ大人になった気分で、茜色に染まっていく帰り道を、ニヤリとしながら歩いたものだ。そこにプラスチックというものは一つも介在していない。もう、やめましょうよ、プラスチック。