優しさと「こんにゃくゼリーと餅」

 また新型コロナの話だ。自分でも嫌になる。最近思う。新型コロナとインフルエンザの関係は、こんにゃくゼリーと餅の関係と同じだということ。どういうことかと言うと。こんにゃくゼリーが発売されて間もなく、そのゼリーを食べている最中に、それを喉につまらせて死んでしまう事件が相次いだ。世間はその販売会社を非難し、訴訟を起こし、事件を二度と繰り返さないための方策を厳しく要求した。しかしその裏で、毎年暮れの12月と翌1月に、餅をのどにつまらせて死んでしまう人たちが、こんにゃくゼリーで亡くなる人数より圧倒的に多いということはあまり知られていない。聞くところによると、窒息死に関して言えば、こんにゃくゼリーの80倍以上、餅は高度に危険らしい。ただ、餅は問題にならない。餅は日本人の文化、伝統、習慣であり、歴史的な食べ物であるから、それに規制が入ることはないし、食べることを禁止するとか、のどにつまらせないための寸法、規格を決めたりすることはない。もちろん消費者が餅の販売禁止運動を起こすこともない。結果的に餅による死者数は今も昔も変わらない。そして特段なんの対策もない。今年の正月も餅をのどにつまらせて、全国でどのくらいの人数が亡くなったのだろうか。当たり前すぎてニュースにもならないのが現状だ。この話を新型コロナとインフルエンザに置き換えてみる。4月23日現在、国内にて、新型コロナ感染者数:12000人、死者数290人、インフルエンザは例年、その感染者数は、国内で推定約1000万人、死者数は約1万人と推計されている。仮に新型コロナの致死率を2%とし、インフルエンザの致死率を仮にその100分の1の0.02%とした場合、その死者数は新型コロナが240人、インフルエンザは2000人。新型コロナの致死率は高いからインフルエンザと同じに考えてはいけないと声高に言っても、数字だけを見ればインフルエンザで死ぬ方が圧倒的に多い。インフルエンザに感染することは日常の出来事であり、普通の生活になじみの深い市中感染症なので、インフルエンザによる肺炎で死亡したとしてもニュースには全くならない。当たり前だからだ。インフルエンザは当たり前の病気だから、その死者数は報道されず、新規感染症の新型コロナだけがその感染者数と死者数が毎日のように告知されている。あまりにも一方的だ。比較対象となるものが何もないまま報道が垂れ流しになっている。これもおかしな話だ。こんにゃくゼリーと餅。この関係に似ている。ちなみに、のどにつまらせてしまう原因食べ物には、次のようなものがある。もち・パン・ご飯・すし・あめ・だんご・おかゆ・流動食・カップ入りゼリー(こんにゃくゼリー)・ゼリー・しらたきなど。やはり餅が1位らしい。気をつけないと。