優しさと瞳(ひとみ)

 言葉で優しさを伝えることは難しい。視覚的に優しさを伝える方が容易だ。私がよく観ているYouTubeで「感動 泣ける」で検索すると、涙腺が崩壊するような動画がたくさんヒットしてくる。思わず心が熱くなる、グッとくる、そして優しい心持ちになる。視覚以外では、聴覚がある。優しい音楽を聴けば、自然に優しい気持ちになってくる。泣けるラブソングやバラードが流れてくると、自然と誰かに優しくしたくなる。でも、映画や動画、そして音楽ではなく、優しさを言葉、文字で伝えることは難しい。優しさを伝える手段が文字しかなかったら、どう表現することが一番いいのか?相手の気持ちを、心を優しいものにするには、どういった言葉を用いればいいのか?小説など、読書することで、いろいろな言葉から、その内容と共に優しさが伝わってくることがある。直接的に「やさしさ」を題目に書かれた本もある。しかし、どれもこれも、心に響かない。と、言うほど本を読んでいないこともあるが。まだそういった本に巡り会っていないだけかもしれないが。ただ、今のところ、どれを読んでも、「これ、本当の優しさ?」「これ、優しいの?」「この表現は、どこかで読んだ?」といった具合に、なんかこう、しっくりこない。私が伝えたい優しさの表現、言葉とは少し違う。語彙力がないので、うまく言えない。私は、この日記で、文字の羅列のみで、優しさを表現しなければならない。優しさを伝えなければならない。優しい人を一人でも多く増やすために。目は口ほどに物を言う。言葉がなくても、相手の目を見れば、言いたいこと、気持ちが伝わってくる。私の書く文章が、言葉が、文字が、優しい瞳の役割を果たすことができたら、優しさが伝わるだろうか。そうなって欲しい。そうなりたい。優しい瞳になりたい。そろそろ自分の言葉で優しさを綴ってもいいのかな。私もそういう年になったのか?